東京都の小池百合子知事(67)が都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)に再選を目指して立候補する意向を固めたことが27日、関係者への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大防止に取り組むなどした実績や、今後の経済再生などを掲げるとみられる。27日開会の都議会定例会の最終日となる6月10日にも表明する方向で調整している。
小池氏は27日、報道陣に出馬の意向を問われ、「いまはコロナ対策にしっかりと取り組んで、経済をもう1度活性化させることに集中している」と述べるにとどめた。関係者によると、新型コロナウイルス対策を盛り込んだ総額5832億円の補正予算案が定例会で可決された後に出馬を表明する意向とされる。
選挙では新型コロナの感染再拡大に備えた医療体制の充実や、雇用などの経済再生を主張する見通し。都議会最大会派の都民ファーストの会に加え、都政で協調路線を取る公明党も事実上の支援に回るとみられる。
都議会で対立してきた自民党は独自候補擁立を見送る方針を固めており、二階俊博幹事長は小池氏が立候補すれば推薦する意向を表明している。
都知事選には既に、元日弁連会長の宇都宮健児氏(73)やNHKから国民を守る党の立花孝志党首(52)らが出馬を表明している。野党統一候補の擁立は難航している。