海外情勢

米百貨店が破産法申請協議 JCペニー、コロナで悪化

 米百貨店大手JCペニーが破産法の適用申請に向け、取引銀行と協議に入った。新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちとなり、業績悪化に拍車がかかったとみられる。米紙ウォールストリート・ジャーナルが24日報じた。

 米百貨店業界は、インターネット通販拡大の影響で顧客離れが進んでいる。外出制限で店舗の一時閉鎖を迫られ、販売が急減。高級路線で知られるニーマン・マーカスは近く破産法を申請する見通しで、経営破綻が相次ぐ可能性がある。

 報道によると、JCペニーは法的手続きに入った後も店舗運営を続けられるよう、ウェルズ・ファーゴやバンク・オブ・アメリカ、JPモルガン・チェースを含む銀行団と、つなぎ融資を巡り協議している。融資額は計約8億~10億ドル(約860億~1070億円)に上る可能性がある。

 JCペニーは118年の歴史を持つ老舗だが、近年は赤字が続いていたという。(共同)

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