往年のカンフー映画スター、ブルース・リー(中国名・李小龍)にそっくりなキャラクターを看板に使ったとして、親族がこのほど、中国のファストフード大手「真功夫」(広東省広州市)に損害賠償を求めて上海の裁判所に提訴した。金額は2億1000万元(約33億6600万円)。中国メディアが伝えた。
ニュースサイト新浪網などによると、訴えたのはブルース・リーの娘、シャノン・リーさんが代表を務める米国の企業。
問題のキャラクターは、黄色いぴったりとした服を着てファイティングポーズをとる男性。1973年に死去したブルース・リーの代表作「死亡遊戯」をほうふつとさせる。真功夫は中国南方の食事を提供する知名度の高いチェーン店で、北京の空港などにも店舗を構える。
訴訟で請求するのは、賠償に加え、キャラクターの使用停止と、ブルース・リーとは無関係という内容の広告を新聞などで90日間にわたり掲載することだという。
真功夫の運営会社側は「既に15年使用しており、何年もたって訴えられたことにいぶかしさを感じる」と声明を出した。キャラクターをあしらったロゴなどは、中国で商標登録されている。(北京 共同)