国内

イノベーション進展度、日本32位 東洋大が評価指標開発 首位シンガポール

 東洋大学は28日、国際化とイノベーション(技術革新)の進展度評価の手法を開発し、60カ国のランキングを発表した。首位はシンガポールで、日本は32位だった。2位はルクセンブルク、3位はスイスとなった。米国は9位で、英国は10位。中国は15位だった。

 同日記者会見した竹中平蔵グローバル・イノベーション学研究センター長は「国のイノベーション力に特化したランキングは世界になく、強みと弱みを学び、政策提言に結びつけたい」と述べ、毎年公表する方針を示した。

 評価指標は「国際調和」や「市場動向」「技術革新」「人間力」「関連政策」の5分野58指標。このうち、日本は特許出願数や研究開発技術者数などの「技術革新」では3位だった。

 だが、環境対応など「国際調和」は46位と低調で、「人間力」は57位と極めて低い結果となった。技術系・工学系部門世界大学ランキングの低迷や学生に占める留学生比率や企業の管理職に占める女性比率など多様性の低さが足を引っ張った。

 今後は、失敗を恐れずに挑戦する学生の起業意欲の向上や起業しやすさを後押しする環境整備、25歳以上の高等教育の参加率向上などが喫緊の課題だと強調している。

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