独自動車メーカーのＢＭＷが、フィリピンからの自動車部品調達をさらに拡大する構えをみせている。フィリピン貿易産業省はＢＭＷの動きを受け、自国部品供給業者の育成強化に乗り出している。経済紙ビジネスワールドが伝えた。
ラモン・ロペス貿易産業相によると、ＢＭＷ側は１年ほど前、訪独して同社の工場を視察したロペス氏にフィリピンからの調達を拡大する意向を示した。
同相は「ＢＭＷはフィリピンからの自動車部品供給ネットワークを拡大したいと考えており、その中心は自動車用電子部品、電気回路集合部品（ワイヤハーネス）、フィルター、金属部品に携わるフィリピン企業」と述べた。
貿易産業省の下部組織である投資委員会がこのほど開催した情報交換会には、フィリピンの自動車部品関連企業約５０社が参加。ＢＭＷ側が求める自動車産業の将来像、フィリピンの技術的成長などで双方が意見を交わした。（シンガポール支局）