トランプ米大統領と中国の習近平国家主席は6月29日、大阪で開かれた20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせて会談した。トランプ氏は会談後に記者会見し、中国からの輸入品3000億ドル(約32兆円)分への制裁関税「第4弾」の発動を当面先送りすると表明した。両首脳は貿易問題の解決に向けた協議の継続で一致し、交渉の決裂は回避された。
トランプ氏は、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)に米企業が部品を売ることを認める意向も示した。摩擦の一段の激化はひとまず避けられる見通しだが、知的財産権侵害や技術移転強制の是正などで両国の隔たりは依然大きい。