中国工業情報省は先ごろ、仮想現実(VR)産業の発展に関する「指導意見」を発表し、2025年までにコアとなる特許と標準規格を獲得する目標を示した。国際競争力を持つ基幹企業を育成していく。
同意見によると、中国はVRに関わるダイナミックモデリング、リアルタイムの3D画像形成や位置追跡、多元データ処理などの技術を強化し、VR画像処理装置、物理演算処理装置などの研究開発および産業化の加速を計画している。
また、VR技術を製造、教育、文化、ヘルスケア、商業・貿易など各産業へ広げていく。教育では高等学校などで導入し、物理や化学、生物、地理といった分野で「仮想教室」「仮想実験室」として活用する。
まずは20年までに、VR産業チェーンの基盤を整えて重点産業における応用を進め、産業技術イノベーションセンターを設立する。鍵となるイノベーションを起こし、再現や普及が可能で効果的な応用モデルおよびソリューションを打ち出す。
苗●(う)・工業情報相は「VRは次世代データ技術の重要な方向性。民衆のより良い暮らしに対するニーズに応え、経済発展の新たなエネルギーとなる。経済、社会にとっての意義は大きい」との考えを示している。(中国新聞社)
●=土へんに于