ソフトバンク上場、公開価格1株1500円と発表 2.6兆円調達

 ソフトバンクグループは10日、通信子会社ソフトバンクが東京証券取引所に株式上場する際の公開価格を1株1500円に決定したと発表した。6日に携帯電話サービスで大規模な通信障害が起きたが、投資家の引き合いに大きな影響はないとみて提示していた仮条件と同額を維持した。上場先は東証1部に決まった。

 公開価格は上場に伴い、証券会社を通じて投資家らに株を売り渡す価格。ソフトバンクグループはソフトバンク株の3分の1超を売り出す予定で、約2兆6000億円を調達することになる。

 新規上場による調達額としては過去最大とみられる。

 上場日は12月19日。公開価格から計算したソフトバンクの時価総額は7兆1807億円で、初値ベースで7兆3395億円だった日本郵政に次ぐ約3年ぶりの大型上場案件となる。上場後もソフトバンクグループが過半の出資比率を保ち、連結子会社を維持したままの「親子上場」になる。