日銀の黒字8279億円 中間期で過去最高

日銀=東京都中央区(早坂洋祐撮影)
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 日本銀行が28日発表した平成30年9月中間決算は、最終損益に当たる当期剰余金が前年同期比2777億円増の8279億円の黒字となった。円安に伴う外貨建て資産の為替差益と、積み増した上場投資信託(ETF)の分配金が増えたことが寄与した。中間期として比較可能な範囲で過去最高。黒字は2年連続となる。

 総資産残高は前年同期比6・3%増の545兆6615億円となり、過去最高。11年連続の増加となった。大規模金融緩和による国債やETFの大量購入で膨らみ続けている。

 資産の主な内訳は、国債が前年同期比6・0%増の462兆1375億円、ETFが36・7%増の21兆6513億円だった。