2019年GWは10連休へ 新天皇即位で5月1日と10月22日祝日検討

2019年の退位日、即位日前後の日程
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 政府は12日の閣議で、皇位継承に伴う一連の儀式の詳細を検討する「式典委員会」の設置を決定した。安倍晋三首相は官邸で開いた初会合で、皇太子さまが新天皇に即位される2019年5月1日と、「即位礼正殿の儀」が行われる19年10月22日を、その年1回限りの祝日とする方向で検討を進める意向を示した。祝日法の規定により、4月27日から10連休となる。秋篠宮さまが皇位継承順1位の「皇嗣」になられることを示す「立皇嗣の礼」を20年4月19日に行うことも決めた。

 菅義偉官房長官は記者会見で、19年5月1日と10月22日の祝日化に関し「可能な限り速やかに法案を提出したい」と述べ、特別法を今月下旬召集の臨時国会に提出する意向を示した。

 祝日法は「その前日および翌日が国民の祝日である日は休日とする」と規定。19年5月1日を祝日扱いにした場合「昭和の日(4月29日)」との間で挟まれる4月30日と「憲法記念日(5月3日)」との間の5月2日が休日となり、10連休になる。

 首相は初会合で、一連の儀式について「国民がこぞって、ことほぐことができるよう万全の準備を進める。心のこもったお祝いの式典へ詳細を検討する」と述べた。政府は平成の代替わりを踏襲し、皇室の伝統や憲法との整合性にも配慮しながら、式次第や参列者といった各儀式の概要を順次作成する方針だ。