日銀、緩和策で国債大量購入 総資産、戦後初の「直近年度GDP超え」548兆円 (1/2ページ)

 日本銀行の総資産が2017年度の名目国内総生産(GDP)を上回る水準に達したことが19日、分かった。直近年度のGDPを超えたのは戦後初めて。日銀は13年に開始した大規模な金融緩和で国債などを大量に買い続けている。物価低迷に伴う緩和長期化で保有額は今後も膨らむため、来年にも世界最大の資産を持つ中央銀行になる可能性がある。

金融政策決定会合後、記者会見する日銀の黒田総裁=7月31日午後、日銀本店

金融政策決定会合後、記者会見する日銀の黒田総裁=7月31日午後、日銀本店

 今月10日時点の日銀総資産は548兆9408億円に上り、17年度の名目GDPの548兆6648億円を2760億円上回った。

 大規模緩和が始まる直前(12年度末)の総資産は約164兆円で、5年余りで3.3倍に膨らんだ。大半を占めるのは国債の466兆973億円。株価を下支えするため購入している上場投資信託(ETF)は21兆741億円だった。

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