米制裁発動なら全ての合意無効 中国政府

 米中両政府は3日、北京で2日目の閣僚級貿易協議を開いた。新華社電によると、中国政府は協議終了後に声明を発表し「農業やエネルギーなど多くの分野で前向きで具体的な進展があった」と強調した。一方で「米国が追加関税などの制裁措置を発動すれば、協議で合意済みの全ての成果は無効になる」と主張、米国を強く牽制(けんせい)した。

 トランプ米政権は15日までに知的財産権侵害を理由とした中国製品に対する追加関税の詳細品目を発表する方針。制裁発動を避けたい中国側は今回の協議で、対米貿易黒字の縮小に向け米国の農産品や液化天然ガス(LNG)の大量購入を約束したとみられる。閣僚級協議は米中の貿易摩擦が激化して以来3回目。(北京 共同)