政府は、サイクリング好きな外国人観光客の誘致に向け、国際水準の自転車道整備を後押しする。自治体などが管理している各地の自転車道から、2020年度末までに40路線を「モデルルート」に選び、多言語の案内表示や休憩施設の設置を支援。整えば世界に誇る自転車道として認定する方針で、夏までに閣議決定する自転車活用推進計画に盛り込む。
自治体などが造った自転車道は各地にあるが、外国人でも迷わず快適に利用できるルートは少ない。一方、瀬戸内の島々を結ぶ「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県尾道市~愛媛県今治市、約70キロ)など、サイクリスト向けの宿泊施設や標識といった受け入れ環境の整備により、国内外から人気を得ている例もある。
政府はまず、一定距離以上の自転車道から40路線を選び、車道や周辺施設の改良を支援。国際水準に達していると判断した路線を「ナショナルサイクルルート」(仮称)に認定する。