トランプ米大統領が中央情報局(CIA)の次期長官に指名したジーナ・ハスペルCIA長官代行は9日、上院情報特別委員会の公聴会で、台頭する中国への危機感を強調した。中国が米国の知的財産に関して「あからさまで不法な窃盗を狙っている」と懸念を示し、対策強化が必要だと訴えた。
CIAによる拷問と批判されたテロ容疑者への過酷な尋問について、再開する考えはないと表明した。
ハスペル氏は、CIA勤務歴30年を超すベテラン。就任すれば初のCIA女性長官となる。実現には上院の承認が必要。
昨年2月から副長官を務め、長官だったポンペオ氏が今年4月に国務長官になったのに伴い、長官代行を兼任した。
CIAは2001年の米中枢同時テロ後、大量の水を容疑者の口や鼻に注いで自白を迫る「水責め」と呼ばれる尋問方法などが批判を浴びた。(共同)