1日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は3営業日続落し、前日比64・10ドル安の2万4099・05ドルで取引を終えた。米国と主要貿易相手の貿易摩擦が長期化するとの懸念から投資家がリスク回避の姿勢を強め、下げ幅は一時、350ドルを超えた。
トランプ米政権は4月30日、鉄鋼などの輸入制限に関し、欧州連合(EU)など適用除外としている国・地域に対する措置を5月末まで延長すると発表。これをEUが批判したため摩擦解決への道筋が不透明となり、企業の収益が圧迫されるとの観測が広がった。
ただ3日に始まる米中通商交渉への期待などから、ダウは取引終了にかけて下げ幅を縮めた。
インテルやアップルなどIT銘柄は買われ、ハイテク株主体のナスダック総合指数は64・43ポイント高の7130・70だった。(共同)