合流を目指す民進党と希望の党は24日、両党幹部で構成する新党協議会の会合を国会内で開き、新党名を「国民民主党」にすると決めた。綱領や基本政策についても合意した。両党での党内手続きの後、大型連休前に最終合意を結び、5月上旬の新党発足を目指す。
民進党の大塚耕平代表は協議会後の記者会見で「国民主権、国民生活、国民経済を守り、向上させ、発展させていく」と強調した。
綱領と基本政策は、実務者レベルでまとめた骨子案に両党内の会合で出た意見を反映させて修正した。
安全保障法制で違憲とする部分に関する「削除」の文言は、表現を強めるよう求める民進党内の声を受けて「白紙撤回」に変えた。
原発ゼロの目標時期は、連合傘下の電力総連の意向に配慮して骨子案には盛り込んでいなかったが、主に希望の党内から明示を求める意見が出たため「2030年代」と明記した。
党名の略称は、立憲民主党の「民主」との重複を避けるため「国民」とする。
一方、希望の党の玉木雄一郎代表は24日の記者会見で、党創設者の小池百合子特別顧問(東京都知事)は新党に参加しないとの見通しを明らかにした。