トランプ政権、本音は対日FTA 日米首脳会談で「TPP好ましくない」

夕食会を前に散策する(左から)昭恵夫人、安倍首相、トランプ米大統領、メラニア夫人=17日、米フロリダ州パームビーチ(AP)
夕食会を前に散策する(左から)昭恵夫人、安倍首相、トランプ米大統領、メラニア夫人=17日、米フロリダ州パームビーチ(AP)【拡大】

 ■温度差鮮明

 訪米中の安倍晋三首相は17日午後(日本時間18日未明)、フロリダ州パームビーチでトランプ米大統領と会談した。安倍首相はトランプ氏が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)復帰の検討を指示したことを踏まえ、翌18日の通商・貿易問題が主要テーマとなる会談で、復帰を直接要請する方針。

 1対1での会談後の少人数会合で、安倍首相は「2人きりで北朝鮮、経済の問題で相当深い話をした。非常に重要な点で認識を一致できた」と強調。経済分野をめぐり、米国の対日貿易赤字削減に向けた対米投資の推進など日本側の取り組みを説明した。日米間の新たな経済対話の枠組みも協議したもようだ。

 首相とトランプ氏の直接会談は6回目。トランプ氏の別荘「マールアラーゴ」で、1対1と少人数に分けて開催し、計約2時間に及んだ。同行筋によると、1対1の会談では北朝鮮問題に多くの時間を費やした。(パームビーチ 共同)