政府、日米首脳会談に茂木氏同席 TPP重要性説明、復帰促す

日米首脳会談のため、米国へ出発する安倍首相と昭恵夫人=17日午後、羽田空港
日米首脳会談のため、米国へ出発する安倍首相と昭恵夫人=17日午後、羽田空港【拡大】

 政府は17日、米国で今週開かれる日米首脳会談に、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)を担当する茂木敏充経済再生担当相を同席させると決めた。トランプ米大統領がTPP復帰条件の検討を閣僚に指示したことに対応。TPPの重要性を米国側に説明し、既存協定への復帰を促す見通し。

 安倍晋三首相は同日午後、米フロリダ州パームビーチに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。

 茂木氏は17日の閣議後の記者会見で、会談では「TPPの意義も含めて建設的な議論を行っていきたい」と表明。米国を除く11カ国が3月に署名した新協定の早期発効を目指す方針に変わりはないと強調した。その上で、首脳間の協議を踏まえ「どういう対話が必要になってくるかが決まっていく」と語った。

 トランプ氏は自国に有利になる再交渉を条件にTPP復帰の検討を表明する一方、2国間での自由貿易協定(FTA)交渉にも意欲を示しており、日本側は米国の真意を確認する。会談には米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らが出席する可能性もある。