斎藤農相が「加計文書」確認と発表 政府、初めて存在認める 内容は「ノーコメント」

農水省内で「加計学園」の獣医学部新設計画に関連する文書が見つかったと発表する斎藤農水相=13日午前、農水省
農水省内で「加計学園」の獣医学部新設計画に関連する文書が見つかったと発表する斎藤農水相=13日午前、農水省【拡大】

 斎藤健農水相は13日の閣議後の記者会見で、学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画に関連する文書が農林水産省内で見つかったと発表した。政府が文書の存在を正式に認めて公表した。

 文書は課長補佐級の職員1人が保有していた。斎藤氏は「農水省の所管外なのでコメントは控えたい」と述べて文書の評価は避けた。「日付など一部が報道されていた文書と異なる」とも指摘した。

 文書を保有していた職員は2015年5月に獣医師法などの担当となった。農水省の調査に対しては「引き継ぎで前任者から受け取った」と説明した。この前任者は文書を見た記憶がなく、入手経緯は分からないとしているという。

 農水省は獣医師の国家試験や資格の付与を所管している。愛媛県の中村時広知事は10日の記者会見で、県側作成の柳瀬唯夫首相秘書官(当時)との面会のやりとりなどを記したとする文書が文部科学省、農水省、内閣府に渡った可能性を示唆した。