ドイツとフランス、トランプ米大統領に要請「貿易ルール尊重を」

 ドイツのメルケル首相は27日、トランプ米大統領と電話会談し、米政権による鉄鋼などの輸入制限発動を受け、国際貿易ルールを尊重した欧州連合(EU)との対話に応じるよう求めた。ドイツ政府のザイベルト報道官が明らかにした。ロイター通信によると、フランスのマクロン大統領もトランプ氏に同様の要請を行った。

 EUは、暫定的に4月いっぱいは輸入制限の適用を除外されているが、これを恒久的措置とするよう求めている。メルケル氏は米国と対話に努めるが、場合によっては対抗措置も辞さない構えを見せている。

 一方、トランプ氏は中国の知的財産権侵害を理由とした米国による通商制裁を巡り、ドイツ、フランスの両首脳に理解を求め、世界貿易機関(WTO)への提訴などで協力を呼び掛けたもようだ。(共同)