千葉県警サイバー犯罪対策課は18日、新たに学生らにインターネット上の違法情報の監視を行う民間ボランティア「サイバーウォッチャー」を委嘱した。県警が学生にウォッチャーを委嘱するのは初の試み。
同課によると、委嘱されたのは、千葉大学、千葉工業大学、東京情報大学、木更津高専の4校に在学する16~26歳の学生計47人。ウォッチャーは日常生活の中で詐欺サイトなどの違法情報を目にした場合、メールで県警に通報するなどの活動を行う。昨年から既に委嘱されている23人と合わせて計70人体制でサイバー空間を監視する。
サイバー犯罪に関する県警への相談件数は急増しており、昨年1~11月末の期間で計3608件(前年同期比1421件増)となった。相談内容はフィッシングサイトなどの詐欺に関するものや、SNS上でのトラブルなど多岐に渡るという。
同課は「専門的な勉強もしていてスキルも高い」と若い力に期待を寄せており、新ウォッチャーの木更津高専情報工学科4年、井上雄太さん(19)は「インターネットは便利だが危険も多い。生活する中で貢献できれば」と話した。