希望の党“激論180分”のトホホな中身 小池代表は「ハハハ」と笑い飛ばして… (1/2ページ)

希望の党の両院議員懇談会の冒頭であいさつを述べた小池百合子代表=25日午後、東京・永田町の衆院第1議員会館(宮崎瑞穂撮影)
希望の党の両院議員懇談会の冒頭であいさつを述べた小池百合子代表=25日午後、東京・永田町の衆院第1議員会館(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 希望の党が25日に開いた両院議員懇談会では、小池百合子代表(東京都知事)と、衆院選で当選した民進党出身者との間で3時間もの激論となった。出席者によると、民進党出身者は小池氏の親近者が当選確実な比例代表の上位に登載されたことに「安倍晋三首相を責められない『お友達政治だ』」と批判、小池氏は民主党政権の代名詞になった「決められない政治」を意識して「自民党なら議論して決めたら従うんだ」とすごんだ。

 両院懇には約50人が出席し、全員が2回以上発言を求めた。

 「はっきりさせてほしい。小池氏は加計学園問題で『お友達批判』をやっていたくせに、比例代表近畿の名簿は『お友達』以外で説明がつくのか」

 民進党出身の泉健太氏=京都3区=は、不透明な比例代表候補の選考過程を批判した。

 希望の党は衆院選で、比例代表近畿ブロックの単独1位に小池氏と平成5年の日本新党で当選同期の樽床伸二代表代行、同2位に首相補佐官だった小池氏に仕えていた元防衛官僚で京都5区に立候補した井上一徳氏をそれぞれ登載し、3位に井上氏を除く選挙区候補者を並べた。

 希望の党は比例近畿で3議席しか獲得できず、井上氏は惜敗率32・4%の低さながら復活当選したのに対し、奈良1区で同97・2%だった馬淵澄夫元国土交通相は議員バッジを外すことになった。

「これが民進党だよ。小池氏はもっと苦労するぞ」