大枠合意へ向けて詰めの協議が続く日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)交渉で、EUの閣僚に当たるマルムストローム欧州委員(通商担当)に加え、ホーガン欧州委員(農業担当)も政治決断に向けて近日中に訪日することを検討していることが分かった。
2人はそれぞれ岸田文雄外相、山本有二農相との会談を検討している。
同筋は、日程は決まっていないとしながらも、「東京で(現在続いている)交渉に加わり、それぞれの相手方の閣僚と交渉するため、スタンバイしている」と説明。訪日のタイミングは「交渉が政治レベルでの関与を必要とする段階に達した時」だとしている。
山本農相は今月訪欧してホーガン氏と会う方向で一時はEU側と合意したが、首席交渉官の協議が続いていることを理由に見送った。(共同)