昨年のエンゲル係数は25.8%に上昇 29年ぶり高水準 食生活の変化影響 (1/2ページ)

2017.3.6 05:00

エンゲル係数の推移
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 消費支出に占める食費の割合を示す「エンゲル係数」が2016年は25.8%に上昇し、29年ぶりの高水準となった。野菜の値上がりが家計を圧迫した面が大きいものの、総菜などの「中食」や外食を楽しむ層が増えたことも一役買った。「係数上昇イコール生活困窮」と、かつてのように一概には言い切れない、近年のライフスタイルの変化が浮かび上がる。

 食費は日々欠かせず、他の支出に比べ節約しにくい。このためエンゲル係数は収入が少ない世帯で高く、趣味やレジャーにお金を回す余裕が出ると低くなる傾向がある。

 総務省の家計調査によると、2人以上の世帯のエンゲル係数は戦後、1990年代半ばまでほぼ一貫して下がり続け、その後は20%台前半で推移してきた。

 ところが近年急上昇し14年の24.0%から15年に25.0%、16年はさらに上がり87年(26.1%)以来の高水準を記録した。

 16年は天候不順で野菜の価格が高騰、一時に比べると円安傾向で輸入食品も値上がりした。消費者物価指数の内訳を見ると「食料」は前年比1.7%上昇し、手取り収入が伸び悩む中で家計に重くのしかかった。

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