米宝飾品大手ティファニーは5日、キュメナル最高経営責任者(CEO)が辞任したと発表した。業績不振が理由とみられ、トランプ米大統領が就任直前まで住んでいた「トランプタワー」の警備強化で、隣にある本店の売上高が急減したことも打撃となった。
当面はコワルスキー会長が暫定的にCEOを兼務し、後任を探す。コワルスキー氏は声明で、最近の業績に「失望している」と表明した。
ニューヨーク中心部の5番街にあるティファニー本店は、世界全体の売り上げの10%近くを占める旗艦店。米国では11月下旬の感謝祭から12月のクリスマスにかけて個人消費が盛り上がるが、昨年はトランプタワー近隣の店舗に立ち寄る人は警察官に行き先を尋ねられ、手荷物を検査されたこともあり、11~12月の本店の売上高は前年同期に比べて14%減った。世界全体の売上高も2%減となった。(共同)