【ニューヨーク=上塚真由】トランプ米大統領への反発から、息子で小学生のバロン君(10)に対する中傷がインターネット上で噴出し、波紋が広がっている。
米NBCの人気コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」の作家の女性が20日、ツイッターで「バロンは、銃乱射事件を起こす初めての自宅学習の生徒になるだろう」と投稿。直後から「子供は関係ない。行きすぎだ」などと非難が殺到した。女性はすぐに投稿を削除したが、米メディアによると、番組から解雇されたという。
また、就任式の行事で下を向くバロン君の写真をネット上に投稿し、「ゲームをしていると思う」などと書き込む女優もいた。
相次ぐバロン君をからかう投稿に対し、少女期をホワイトハウスで過ごし、周囲の衆目にさらされたビル・クリントン元大統領の娘のチェルシーさん(36)が22日、ツイッターで反論。母親のクリントン元国務長官の政敵だったトランプ氏の政策を批判しつつ、「バロン・トランプは他の子供たちと同じく、子供でいる機会を持つ権利がある」と訴えた。