【VW排ガス不正】FBIがVW幹部を逮捕 米国で初の逮捕者

 【ニューヨーク=上塚真由】ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題に関し、米連邦捜査局(FBI)が同社幹部1人を逮捕していたことが9日、分かった。一連の問題をめぐり米国で逮捕者が出るのは初めて。複数の米メディアが報じた。

 ニューヨーク・タイムズ(電子版)によると、逮捕されたのは、2014年から15年にかけて米国での規制順守部門の責任者を務めていたオリバー・シュミット氏。米当局に対し、排ガスの不正なデータを報告していた疑いが持たれている。7日にフロリダ州で逮捕された。

 一連の問題をめぐっては、大気浄化法に違反したとしてドイツ国籍の技術者が米司法当局に起訴され、昨年9月に罪状を認めたことが明らかになっている。VWは、トランプ次期政権が発足する今月20日までに和解成立を目指していたとされる。