【社説で経済を読む】理念より損得優先のトランプ時代 (4/4ページ)

2017.1.9 06:21

米東部ペンシルベニア州で演説するトランプ次期米大統領=2016年12月(AP)
米東部ペンシルベニア州で演説するトランプ次期米大統領=2016年12月(AP)【拡大】

 政治に情は通じぬ

 読売は元日付社説で、「日本は、尖閣諸島周辺などで中国の膨張圧力に直面している。ロシアとの間では北方領土交渉を抱える。トランプ外交の行方にとりわけ目を凝らさざるを得ない」と指摘した。

 トランプ氏は、在日米軍経費の負担増にも言及している。日本はすでに同経費の75%を負担しているが、米国にとって不利益と考えれば、同盟関係をリスクにさらしてでも要求を強めてくるだろう。

 安倍晋三首相は今月下旬、大統領就任直後のトランプ氏と首脳会談を行う予定で、あらためて日米同盟の重要性を膝詰めで訴える考えのようだ。

 だが首脳同士の個人的関係醸成は武器にはなるが、頼りすぎるのは危険だ。国際政治は個人の感情を超えた冷徹な世界だ。とりわけトランプ氏を情で動かすのは幻想にすぎないだろう。なにせトランプ氏は「理念よりも損得」に重きを置くビジネスマン大統領を自任している。首相は忘れてはなるまい。

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