財務省が7日発表した2016年4~11月の個人向け国債の発行予定額は2兆2260億円となり、前年度の通年実績(2兆1367億円)を3年ぶりに上回る見通しとなった。日銀のマイナス金利政策の影響で大手銀行の定期預金の金利が低下し、低リスクで安定的に運用できる国債に人気が集まった。
11月発行予定の応募額は前年同月発行に比べて8%増の1964億円。期間5年の固定金利型が5.3倍の688億円、3年固定金利型は2倍の434億円だった。10年変動金利型は43%減だった。発行日は15日。
個人向け国債は元本に加え、最低でも年0.05%の利息が保証されており、年0.01%に張り付く大手銀行の定期預金金利より有利になっている。