麻生太郎財務相は24日の閣議後の記者会見で、27日に韓国・ソウルで開く日韓財務対話で通貨交換協定の復活について「向こうから話が出れば検討する」との考えを示した。
通貨交換協定は外貨不足に陥った場合、自国通貨と引き換えに締結相手国が持つ米ドルを融通してもらえる仕組み。
日韓両政府は平成13年に通貨スワップ協定を締結したが、24年に当時の李明博大統領が竹島(島根県隠岐の島町)に上陸するなど日韓関係が冷え込んだ影響を受けて規模が縮小。協定期限を迎えた27年2月、韓国側から延長要請がなかったため終了した。
27年5月に東京で開催された日韓財務対話の際に協定復活が取りざたされたが、議論はされなかった。