コンテナ製造大手、中国国際海運集装箱集団(中集集団、CIMC)はこのほど、アラブ首長国連邦(UAE)にあるドバイ国際空港のボーディングブリッジ(搭乗橋)32基の建設契約を結んだと発表した。契約総額は1800万ドル(約18億1260万円)。スマート技術を導入し、世界で最も先進的なボーディングブリッジとなる予定だ。
中集集団傘下の深セン中集天達空港設備(中集天達)はこれまで、世界63カ国・地域の243空港で4981基のボーディングブリッジを建設。これは全世界で新たに建設されたうちの40%にあたり、このうち108カ所は海外の空港だった。現在、中集天達は注文の50%を海外から受けている。今年に入り、香港や黒竜江省ハルビン、北京首都国際空港、中東のバーレーンなどから大口注文を受けており、受注総額は約6億元(約90億6000万円)。
中集天達の担当者は「ドバイ空港は世界最大のハブ空港の一つ。今回の事業獲得は当社の中東市場への進出が成功したことを示すものだ」と語った。
同社の陳●(ちんてつ)副総裁によると、中集集団は2015年からドバイ空港の事業獲得を狙っていた。競争相手は強力で、審査基準も厳しかったが、これまでの実績や香港などでの全面視察を通じて、空港側の信頼を勝ち取ったという。
ドバイは現在、世界最大級の国際空港、アル・マクトゥーム空港の建設を進めている。約700基のボーディングブリッジを2期に分けて新設する予定で、17年には第1期350基の入札募集が行われる。中集集団が今回の事業を成功させれば、落札への大きな一歩となるとみられる。(中国新聞社)
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