中国、尖閣周辺の航行正当化 「付近の海域に争う余地のない主権有している」

尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国漁船=5日(海上保安庁提供))※画像を一部処理しています
尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国漁船=5日(海上保安庁提供))※画像を一部処理しています【拡大】

  • 尖閣諸島周辺の接続水域で確認された中国公船。船首近くに砲のようなものが搭載されている=6日(海上保安庁提供)

 中国外務省の華春瑩報道官は6日、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を中国海警局の公船や多数の漁船が航行したことについて「釣魚島(尖閣の中国名)は中国固有の領土だ。中国は付近の海域に争う余地のない主権を有している」と正当化するコメントを発表した。

 日本外務省による中国側への抗議に対しては「情勢の緊張と複雑化を招くいかなる行動も取るべきではない。関係海域の安定のために共に建設的な努力をすべきだ」と反論。「中国側は関係海域の事態を適切にコントロールしている」と強調した。(共同)