6月30日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、英国の金融緩和に対する期待が高まって3日続伸し、前日比235・31ドル高の1万7929・99ドルと大幅高で取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は63・42ポイント高の4842・67だった。
英イングランド銀行のカーニー総裁が講演で金融緩和に踏み切る可能性を示したことが、「英国の欧州連合(EU)離脱問題に伴う経済的な混乱に初めて具体的な対策が出てきた」(米アナリスト)と好感された。欧州市場の株高も買いを誘った。
ダウ平均の上げ幅は3日間で計800ドル弱に達し、英国民投票でEU離脱派が勝利して以降2営業日での下げ幅の約9割を取り戻した。4~6月期末を迎え、投資家が持ち高を調整するために買いを入れているとの指摘も聞かれた。(共同)