選挙権年齢が18歳以上に引き下げられる今夏の参院選を控え、東京都選挙管理委員会による啓発動画が物議を醸している。アニメーションの世界を舞台に、ひたすらアニメキャラやタレントが「18歳から選挙権!」と連呼する内容で、「低俗だ」などと辛辣(しんらつ)な意見が相次いでいる。
架空の都市「TOHYO都(とうひょうと)」が動画の舞台。若者に人気のタレント2人が、都非公認キャラクター「東京都くん」の案内を受け、“都内”をめぐりながら投票する。高校生のキャラたちが「モテたい」など、選挙とは直接関係がない願いを込めながら投票するシーンもある。
動画内容について、インターネット上では「印象に残ることが大事」と擁護する書き込みもあるが、「バカにしている」「都民の税金ってくだらないことにばかり使われてるね」などと非難が多数を占めた。都選管にも電話やメールで批判が寄せられている。