チャオプラヤ川沿いの一等地に約540億バーツ(約1663億円)を投資し、ショッピングモールや最高級マンション、美術館を誘致。高島屋も進出し約3万5000平方メートルの店内に日本のブランドなどが入る。
一方、バンコク中心部で1992年に開業した伊勢丹。昨年末に改装し、日本の総菜、和菓子店が軒を連ねる。日本への旅行者が急増するなどタイで日本ブームが起こる中、和食を充実させて他の商業施設との違いを際立たせる狙いだ。東急百貨店も昨年6月、郊外にタイ2号店を開いた。
タイは2014年ごろから世界経済の減速に伴う輸出不振や国内の政治混乱で景気が低迷している。個人消費も冷え込んでいるが、ザ・モール・グループ幹部は「不景気は一時的なもの。外国人旅行者は増えており、需要は堅調だ」と強気だ。(バンコク 共同)