中国工業情報省、国家発展改革委員会(発改委)、財政省は先月下旬、「ロボット産業発展計画(2016~20年)」を発表、20年までに(労働者1万人当たりの産業用ロボットの使用台数を表す)「ロボット密度」を150とする目標内容を明らかにした。
同計画は、第13次5カ年計画(16~20年)期間中に「2つのブレークスルー」と「3つの向上」を実現すると明記。具体的には、コア部品とハイエンド製品のブレイクスルー、そして品質の信頼性、市場シェア、業界の主導的企業の競争力の引き上げ実現を図る。
具体的な数値目標として、20年までに自主ブランドの産業用ロボットの年産台数を10万台、6軸以上の(垂直多関節型)ロボットの年産台数を5万台以上とする。サービスロボットの売り上げを年300億元(約4923億円)超とし、高齢者や障害者の介護、リハビリなどの領域向けの少量生産および活用も進めていく方針だ。
このほか同計画では、ロボット産業のイノベーション力を強化するため、共通主要技術の研究強化、健全なロボット革新プラットフォーム建設、標準システムづくりをしっかりと進め、ロボットの検査・認証システム確立などに取り組んでいくこととしている。(中国新聞社)