麻生太郎財務相は8日の参院予算委員会で、2017年4月の消費税率10%への引き上げを予定通り実施する考えを重ねて示した。「人口減少問題に正面から取り組むため、社会保障と税の一体改革を進める基本姿勢が一番大事だ。予定通り実行していく覚悟で頑張らなければならない」と述べた。
安倍晋三首相が増税を延期する場合の条件に「リーマン・ショックと大震災」を挙げている点について「他にそのような極端な例がないから、2つの例を引いている」と説明した。財政の健全化に関し「経済再生を進めながら、歳出と歳入両面で健全化を着実に進める」と強調した。自民党の山下雄平氏への答弁。参院予算委は16年度予算案に関する質疑を行った。