黒田総裁、強気見通し崩さず 日銀決定会合、国内外の景気判断引き下げ

2015.9.15 22:09

会見に臨んだ日銀の黒田東彦総裁=9月15日、東京・日銀本店(早坂洋祐撮影)

会見に臨んだ日銀の黒田東彦総裁=9月15日、東京・日銀本店(早坂洋祐撮影)【拡大】

 日銀は15日、金融政策決定会合を開き、国内外の景気判断を引き下げた。「新興国が減速している」として海外経済に関する判断を下方修正。国内も、全体としては「緩やかな回復を続けている」との判断を維持したが、「輸出・生産面に新興国経済の減速の影響がみられる」との表現を付け加え、事実上引き下げた。

 黒田東彦(はるひこ)総裁は決定会合後の記者会見で、海外経済の先行きについて「先進国の成長が続き、好影響が波及して新興国は減速から脱する」との見方を示し、国内についても「経済の好循環がしっかり働いている」などと強気の見通しを崩さなかった。だが、原油安の影響で2%の物価上昇目標の達成時期が平成28年度前半ごろから遅れる可能性に言及するなど、黒田総裁の経済・物価見通しと景気の実態には乖離もうかがわれる。日銀が経済見通しを修正する10月末の決定会合に向けて追加金融緩和が必要との声が強まりそうだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。