9日に発表される見通しのiPhone(アイフォーン)新モデルの発売で取り沙汰されているのが、貿易赤字の拡大だ。
財務省の貿易統計によると、2014年上半期の貿易収支は7兆6047億円の赤字で半期ベースでは過去最大の赤字幅となったが、その要因の一つとなったのは中国からの通信機輸入の増大。その多くを占めるのが、アイフォーンをはじめとするスマートフォン(高機能携帯電話)だ。
日本にとって、中国はいまや最大の貿易相手国で、輸入総額のうち約2割は中国から。さらにこのうちスマホをはじめとする通信機は中国からの輸入品の1割を占める。足元で1ドル=105円の円安が進む中、そのインパクトがさらに高まるのは必至だ。