中国人事社会保障省が5月下旬に発表した「2013年度人事社会保障事業発展統計公報」によると、城鎮職工基本養老保険(都市就業者年金=都市部の企業に勤務する労働者が加入する年金)の積立残高は2兆8269億元(約46兆3611億円)に上り、現役世代の就業者約3人が高齢者1人を支える状態にあるという。
同公報によると、(都市就業者年金に加え、公務員や就業していない都市戸籍住民、農民などの年金を含めた)基本年金全般の加入者数は、前年比3172万人増の8億1968万人に上った。昨年通年の収入は13.3%増の2兆4733億元、支出は18.6%増の1兆9819億元で、積立残高は3兆1275億元だった。
そのうち、都市就業者年金の加入者数は前年比1792万人増の3億2218万人。うち現役世代が1196万人増の2億4177万人、退職者(受給者)が595万人増の8041万人だった。現役世代3人が高齢者1人を支えるという構図は、前年から変わりはない。
中国の5大公的保険である年金、医療(健康)保険、失業(雇用)保険、生育(出産)保険、工傷(労災)保険の昨年の合計収入は、前年比4514億元増の3兆5253億元に上った。支出は4585億元増、19.7%増の2兆7916億元だった。
また、昨年末時点の全国の就労者数は、前年比273万人増の7億6977万人に上り、そのうち都市就業者数は1138万人増の3億8240万人、農民工と呼ばれる農村戸籍の就業者は633万人増の2億6894万人だった。農民工のうち地元から離れて就業する出稼ぎ農民工は1億6610万人だった。(京華時報=中国新聞社)