2014.4.28 12:00
上海の中国人向け月刊誌「行楽」4月号。日本各地の桜の名所が特集された【拡大】
小原雅博・上海総領事は「訪日経験のある中国人が増えれば増えるほど日中関係にはプラスになる」とみる。中国では反日教育や日中戦争を取り扱ったテレビドラマの氾濫もあり、日本や日本人を「色眼鏡」を通して見るケースは多い。
だが「訪日経験のある中国人で『日本が嫌いになった』と話す人は聞いたことがない」(小原氏)という。笑顔のサービスや一般の日本人の立ち居振る舞いに好印象を抱く人がほとんどだからだ。
アニメやAKB48に限らず、日本人と日本がもつ「ソフトパワー」に、より多くの中国人に触れてもらうことが、観光によるビジネス収入だけでなく、日中関係にも大きな力になる。(上海 河崎真澄)