日米両国は11日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の事務協議を米ワシントンで開いた。12日まで焦点の日本の農産品関税の扱いなどを協議し、日米の対立で膠着(こうちゃく)している交渉の進展を目指す。
協議には大江博首席交渉官代理と、米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行が出席。日本はコメなど重要5分野の関税維持を目指すが、米国は市場開放を要求している。
2月にシンガポールで開かれたTPP参加12カ国の閣僚会合では、甘利明TPP担当相とUSTRのフロマン代表が2度にわたり会談したが、物別れに終わった。日米両国は4月下旬に首脳会談を開く予定で「それまでに間合いを詰めたい」(甘利明TPP担当相)としている。