TPP交渉“漂流”の瀬戸際 膠着打開へ日米事務協議 (1/3ページ)

2014.3.10 06:17

 ■【Monday i.】膠着打開へ日米あすから事務協議

 日本や米国など12カ国が貿易・投資の自由化を目指す環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉が漂流しかけている。2月にシンガポールで開いた閣僚会合は、交渉を牽引(けんいん)するはずの日米両国の対立が響き合意を先送りした。日米は今月11、12日に米ワシントンで事務協議を開いて膠着(こうちゃく)状態の打開を目指すが、11月に中間選挙を控える米国は妥結を「年内」に設定しており、長期化は避けられない情勢だ。

 歩み寄りなき関税

 甘利明TPP担当相は7日の閣議後会見で「(事務協議は)日米間の課題を解決する上で、極めて重要な交渉になる」と述べた。

 協議には大江博首席交渉官代理と米通商代表部(USTR)のカトラー次席代表代行が出席。日本のコメなど農産品重要5分野の関税の扱いなど「残された懸案」を議論する。

重要5分野の関税について落としどころ見えず

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