通信文化協会は27日、東京都墨田区の東京スカイツリータウン内に完成した「郵政博物館」が3月1日に開館するのを前に報道陣に公開した。同博物館では昨年8月に閉館した逓信総合博物館に所蔵してあった郵便に関する所蔵品を展示してする。
日本最大となる世界中の切手約33万枚のほか、明治時代の丸型ポストなど歴史的資料約400点を紹介する。郵便物を守るため明治時代に使用された護身用の短銃や猛獣からの危害を防ぐ「郵便ラッパ」など当時の配達員の苦労がしのばれるものも展示されている。
また所蔵品の展示以外にも、自動二輪車での郵便配達を疑似体験できるシミュレーションゲームなどもある。林健志館長は「20代、30代が比較的集まる場所に開館するので、電子メールに慣れ親しんだ若い世代に手紙の良さを伝えたい」と述べた。入館者数は年間14万人を目標にするという。
開館時間は午前10時~午後5時半。入館料は大人300円、小・中・高校生150円。