財務省は24日、一般流通向けの1円硬貨を4年ぶりに製造すると発表した。今年度は当初製造しない予定だったが、来年4月に消費税率が8%に引き上げられるため、税率5%時よりも1円硬貨の需要があると判断した。3月末までに2600万枚を製造する。
1円硬貨は、電子マネーなどの普及によって、需要が低迷。また、製造コストも高いことから、平成22年度以降は、コレクター向けの硬貨セット用だけを生産し、一般流通用は作ってこなかった。現在、5円硬貨、50円硬貨も製造していないが、現時点では製造再開の必要はないとしている。
消費税をめぐっては、導入された平成元年に1円硬貨が不足し、流通現場で混乱が起きたこともあり、今回、事前に製造再開を決めた。