【アジアの目】シンガポール、外国人受け入れに限界 人口の26%占める (2/3ページ)

2013.12.12 05:00

 リー首相は9日、即座にフェイスブックを通じ、今回の暴動が外国人労働者に対する差別などにつながらないよう訴え、平静を呼びかけた。急いだのは現場が首相府のそばだったからだけではない。シンガポール国民の間で外国人労働者政策に対する不満が高かったからだ。

 同国の外国人労働者数は、90年には全人口約301万人のうち10%程度だったが、政府は経済成長に伴う労働力不足を補うために外国人の受け入れ枠を拡大。2010年には全人口約507万人のうちの約26%、130万人になった。4人に1人が外国人労働者なのだ。

 このうち低賃金で働く外国人は約100万人に上る。シンガポールの民間非営利団体(NPO)で、外国人労働者の待遇改善を求める慈善団体「TWC2」によると、そのほとんどがインド、バングラデシュ、中国、フィリピン、インドネシアからの労働者だ。彼らは主に道路や高層ビルなどの建設現場や、下水掃除など公衆衛生といった危険で汚い低賃金の、シンガポール人がやりたがらない仕事に就いている。

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