南アフリカ共和国の化学薬品メーカー、AECIはこのほど、ハウテン州モッダーフォンテインの土地20平方キロメートルを10億ランド(約6億元=約99億円)で上海証大に受け渡すことを公表した。来年7月31日には取引が完了する見通しとされ、これが実現すれば、南ア最大規模の不動産取引となる見込みだ。
モッダーフォンテインは、南ア経済の中心都市であるヨハネスブルクの北部にあり、行政都市である首都プレトリアとの間に位置している。また、東側にはO・R・タンボ国際空港、西側は旧黒人居住区のアレクサンドラ、そして南アおよびアフリカ最大の商業地区、サントンとつながっている。
今回の不動産譲渡について、上海証大の戴志康董事長は「3年間の視察と1年間の商談期間を経て契約合意に至ったもの」と説明しており、購入が決まった20平方キロメートルの土地のうち、4平方キロメートルを湿地保護区に、16平方キロメートルを建設用地とする計画という。