--さて、今国会では、安全保障問題だけでなく、安倍政権が成長戦略に掲げる農業改革も議論を呼んでいます
コメの生産調整(減反)の見直しに向けて検討が始まっていますが、農業政策の見直しは、私たちもかねて訴えているところであり、大いに進めるべきです。
農家の平均年齢はいまや66歳であり、後継者不足などから耕作放棄地は、滋賀県並みの面積にも及んでいます。こうしたなか、保護政策により生産性が低い農家を温存し続けたところで、日本農業の未来が開けないことは明らかです。農業改革は待ったなしの状況であり、減反を廃止するとともに、民間参入を容易にすることや、農地の集約化を進めるべきでしょう。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加を、日本農業の構造改革を図る好機とし、若者が夢と希望を持って参画できるような成長産業とすべきです。
安全保障や成長戦略など、この秋、安倍政権には「この国を強く、豊かに」する姿勢ありやなしやが問われているとも言えるでしょう。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。