いかなる方法でも支援していく-。安倍晋三首相が米民主党の次期大統領候補の一人であるヒラリー・クリントン前国務長官から今月、首相の女性活用政策について、こんな激励の手紙を受け取っていたことが23日、分かった。思わぬところからの「援軍」に、首相サイドは自信を深めている。
手紙は1日付で、首相が9月にニューヨークの国連総会演説で「紛争下の地域、貧困に悩む国々でも女性が輝く社会をもたらしたい」と訴えたことや、米紙への寄稿で「日本女性という最も活用されていない資源をさらに開発」と主張したことを高く評価した。
また、「この課題に対する首相の支持について長く注目してきた」「女性による貢献で、日本経済が繁栄するという将来ビジョンを明瞭に訴えてくれたことに感謝する」などと強調。その上で、「私は首相のパートナーであることを誇りに思っており、いかなる方法でも支援していく考えです。前進あるのみ!」との激励で締めくくっている。
首相が9月にニューヨーク証券取引所で講演した際も、米コラムニストの言葉を引用して、「もし(経営破綻した)リーマン・ブラザーズがリーマン・ブラザーズ・アンド・シスターズだったら今も存続していたのではないか」と述べると、女性聴衆から予想外に大きな拍手が起きたという。