中国は議定書加盟から約20年間で代替製品や技術の開発を進め、クロロフルオロカーボン(CFC)やハロンなどのオゾン層破壊物質10万トン余りを削減。この数字は発展途上国の全削減量の半数を占める。
現在、中国が議定書の約定を履行する上で最も重要な課題はHCFCの削減だ。同省は各界に向けて削減行動への参加を呼びかけている。
広東省深セン市では4月末、削減に向けたコミュニティー宣伝活動をスタート。エアコンや冷蔵庫など、HCFCを含有する家庭用冷却設備の使用を減らすよう訴えた。今後は北京市など他都市でも同様の宣伝活動を実施する考えだ。
このほか同省はエコ型エアコンの普及に力を入れており、今後は代替冷媒としてR-290(プロパン)を使用したエアコンが主力になる可能性が高い。